初めてSoul Flower Union(ソウル・フラワー・ユニオン)を聴く人におすすめのアルバムとは

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日本が誇るごった煮バンド「ソウルフラワーユニオン」。ロック・パンク・ニューウェーブ・テクノ・民謡・お囃子なんでもござれなミクスチャースタイルは、音楽ファン必聴です。

なのですが、ソウルフラワーユニオンは活動期間が長く(2021年現在も現役!素晴らしい!!)、多くのアルバムをリリースしているため、最初の1枚としてどれを聴けばよいのか悩んでしまうもの。

そんな悩める皆様におすすめなのが名盤「エレクトロ・アジール・バップ」です。アルバムの基本情報や、エレクトロ・アジール・バップが気に入った方におすすめのアルバムなどをご紹介していきます。

ソウルフラワーユニオンの1枚目なら名盤エレクトロ・アジール・バップがおすすめ

エレクトロ・アジール・バップの基本情報

エレクトロアジールバップが発売されたのは1996年のこと。ソウルフラワーユニオンとしては3枚目のアルバムです(ソウルフラワーユニオンはニューエスト・モデルとメスカリン・ドライブが合体してできたバンドなので、その頃から考えるとニューエストモデル的には8枚目のアルバムです)。

バンドのフロントマンである中川敬がは1966年生まれなので、彼が30歳の時のアルバムということになります。30歳と言えば、若さと成熟さのギリギリの年齢。そんな時だからこそなのか、彼らがもともと持っていたパンキッシュな部分と、新たな方向性をとして見つけた民謡やお囃子といったサウンドが絶妙にバランスして、奇跡のようなサウンドを生み出しています。

ちなみに、そんな年齢だったからなのか、時代なのか、アー写はこんな感じ。艶付けてるといいましょうか、何と言いましょうか…。らしくない写真が見られます。

エレクトロ・アジール・バップのおすすめポイント

とにかくさまざなま音楽性がギュッと詰まっていることがポイント。お囃子、お祭り、アイヌ、沖縄、朝鮮、アイリッシュなどごちゃまぜにして、ソウルフラワーユニオンならではのパンク風味に味付け。

「海行かば 山行かば 踊るかばね」のように踊って踊って踊り狂うダンスチューンから、「満月の夕」のような泣きの名曲まで幅広い曲が詰まっています。ちなみに、いずれもライブで超盛り上がる代表曲です。

エレクトロ・アジール・バップが気に入った人におすすめのアルバム

スクリューボール・コメディ

エレクトロアジールバップが気に入った方であれば、同じような雰囲気である「スクリューボール・コメディ」がおすすめ。ポップで陽気で、けれどどこか物哀しいソウルフラワーユニオンらしさが詰まっています。

音の雰囲気としては、エレクトロアジールバップと比較してややシットリ気味。なおかつロック色強め。バンドとしての成熟感が出ています。

ちなみに写真はアナログ盤。ジャケのデカさが良い感じです。

ソウル・フラワー・モノノケサミット:レヴェラーズ・チンドン

ソウルフラワーユニオンが気に入った方であれば、ぜひ聴いて欲しいのがアコースティックバージョンであるソウルフラワーモノノケサミットです。

阪神淡路大震災発生直後、被災者にエンターテインメントを届けようと結成されたバンドです。だから電気を使わないアコースティックという形態で演奏されます。また、エンタメが少ないお年寄りに向けてということで、演奏されるのは大衆歌や民謡など。

とはいえ、演奏しているのはソウルフラワーユニオンですから、ロックっぽさがにじみ出ています。その独特のバランスが最高なんです。

BO GAMBOS(ボ・ガンボス):ベスト・オブ・ボ・ガンボス

ベスト盤を紹介するのは気が引けるのですが、このベスト盤は「レコード会社がとりあえず作った」なんて雑なアルバムではありません。

選曲はソウルフラワーユニオンの中川敬その人です。「ボガンボスのベストを出すなら、俺がやるしかない」とばかりに選曲・リマスタリング・ライナーノーツまで担当したという力の入れよう。大きなボガンボス愛が詰まった1枚に仕上がっています。

ソウルフラワーユニオン同様に、なんでもありのお祭り音楽。音楽ファン必聴の1枚です。

ソウルフラワーユニオンをぜひ聴いてみて

以上、日本が世界に誇るミクスチャーロックバンド「ソウルフラワーユニオン」の1枚目におすすめな名盤「エレクトロアジールバップ」についてご紹介してきました。

イロイロな音楽を雑多に取り込みつつ、踊って泣ける音楽として昇華している最高の1枚です。ソウルフラワーユニオンが気になっている方はぜひ聴いてみてください。

最後に余談ですが、私が初めてソウルフラワーユニオンに触れたのは2000年のフジロック(私にとって初のフジロック)最終日のこと。どちらかというと洋楽ばかり聴いていたので、ソウルフラワーユニオンは名前すら知しりませんでした。

グリーンステージのトリを飾ったプライマルスクリーム(超盛り上がった)を見終え、フジロックの3日間が終わってしまうことの寂しさに包まれつつ、ホワイトのトリを飾った電気グルーヴを見にいった友人と待ち合わせをしている時でした。

クロージングアクトとして突如現れた彼ら・彼女らは一気に私の心を鷲づかみ。当時好きだった女の子をそのへんに残し、ステージ前へと一直線に走りだしました。

補足ですが、当時のフジロックの会場は携帯(というかPHSの人も多かった)の電波が繋がりにくく、一度はぐれると再び会うのは困難を極めます。

それでも好きな女の子を置いてまで、ステージに走らせるほどの魅力があったんですね。さんざん踊り狂って、その後どうやって友人たちと合流したのか、今となっては思い出せません。まあ、青春の1ページです。その後、あまりにもフジロックにハマり、10年以上通い続けることになりました。

さらに余談で、その後、ソウルフラワーユニオンの中川敬氏とお酒を飲むという幸運な機会に恵まれることに。ちょっとした顔見知りになり、ライブ会場で声をかけられるようになったことは超素敵な思い出です。

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