初めてBeastie Boys(ビースティ―・ボーイズ)を聴く人におすすめのアルバム

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HIP HOP黎明期から活躍し、HIP HOPとロックを結び付けた偉大なるバンドと言えばやはりビースティ・ボーイズ。それまでのHIP HOPとは一味違う新たな世界を創り上げました。

HIP HOPが世界中に広がり、さまざまな音楽に影響を与えているのは、彼らの活躍があったからと言っても過言ではありません。HIP HOPファンも、ロックファンも絶対に聴いておくべき偉大なるミュージシャンです。

なのですが、ビースティ・ボーイズには8枚のスタジオアルバムがあり、それぞれHIP HOP強めのモノやロックよりの作品、はたまた全曲インストの作品など個性が強め。最初に聴いたアルバムによっては彼らの魅力を感じにくい可能性があります。

はじめてビースティ・ボーイズを聴いてみたい方におすすめなのは名盤ILL COMMUNICATION(イル・コミュニケーション)です。HIP HOPとロックが程よくバランスしており、ビースティ・ボーイズならではの魅力がこれでもかと詰まっています。

本ブログではILL COMUNNICATIONの魅力を余すところなくご紹介。さらにはILL COMUNNICATIONが気に入った方に向け、おすすめのアルバムも紹介しています。併せて参考にしてみてください。

Beastie Boysの1枚目なら名盤ILL COMMUNICATIONがおすすめ

イル・コミュニケーションの基本情報

ILL COMMUNICATION(イル・コミュニケーション)が世に出たのは1994年のこと。ビースティ・ボーイズとしては4枚目のスタジオアルバムです。

ファーストアルバムであるLicensed to Illのリリースから高い評価を得ていたのですが、イル・コミュニケーションのリリースによって、彼らの人気は不動のモノとなりました。

ビースティ・ボーイズのメンバーはマイクDが1965年生まれ、MCAが1964年生まれ、そしてアドロックが1966年生まれなので、30歳ちょっと前くらいの頃に作られたアルバムということになります。

若さと大人の成熟度がちょうど良くバランスしてるくらいの年齢ですね。まあ、ボーイズという名前にいささか無理が出てくる年齢でもあります。

イル・コミュニケーションのおすすめポイント

イル・コミュニケーションの聴きどころはやはり、彼ららしいHIP HOPと、ルーツであるパンク・ハードコアが程よく融合しているところです。

1曲目のSure Shotでは3MCならではの掛け合いを見せたかと思うと、2曲目のTough Guyでは高速ハードコアを披露。6曲目のサボタージュ(彼らの代表曲の1つ)ではゴリゴリのロックを聴かせてくれます。

ちなみにサボタージュのPVはスパイク・ジョーンズによるもの。彼ららしいおふざけ感が貯まりません。

いずれにしても、イル・コミュニケーションにはビースティ・ボーイズらしさがとにかくふんだんに詰まっています。

イル・コミュニケーションが気に入った人におすすめのアルバム

Hello Nasty(ハロー・ナスティ)

ビースティ・ボーイズのヒップホップらしさを聴きたい方は1998年リリースのハロー・ナスティがおすすめです。とにかく明るいHIP HOP全開で迫ってきます。

代表曲の1つがインターギャラクティック。PVは新宿などで撮られたモノ。工事現場のオジサン風衣装もクール(なのかな)です。当時の東京の風景が見れるのも楽しいですよね。

そしてもう1つの代表曲がThree MC’s and One DJ。タイトル通りMCとDJのかけあいが貯まりません。とこのプロモビデオも妙に良いんですよね。

ちなみにアルバムに収録されているバージョンは上記とは異なっており、もっとリッチな音作りです。というか、このプロモビデオはライブで撮ったのかもしれないですね。

Check Your Head(チェック・ユア・ヘッド)

サボタージュに代表されるロックなビースティ・ボーイズが聴きたい方はチェック・ユア・ヘッドをチェックしてみてください。バンド編成のアルバムでロックとヒップホップを軽やかに駆け抜けます。

超有名曲といったモノはないのですが、それだけに味わい深く飽きる事なく楽しめるアルバムです。ジャケもカッコ良いですよね。

The Roots(ルーツ):PHRENOLOGY(フリノロジー)

バンド編成による人力ヒップホップといえばやはりThe Rootsです。PHRENOLOGY(フリノロジー)は彼らのアルバムの中でもロックなアプローチで作られており、イル・コミュニケーションがグッときた方ならかなり響くはず。

このアルバムで特に有名なのがThe Seed (2.0)です。ゲストボーカルにCody ChesnuTT(コーディ・チェズナット)を迎えています。このタイトな演奏がたまりません。

ビースティ・ボーイズをぜひ聴いてみて

以上、ビースティ―ボーイズをこれから聴いてみたいという方におすすめの名盤であるILL COMUNNICATIONについてのご紹介でした。

パンク・ハードコア経由ヒップホップ行きという、独自の路線をたどった彼らだからこそ創り上げることができた独特の世界は必聴です。ぜひビースティ・ボーイズを聴いてみてください。

個人的な余談ですが、2007年のフジロックにてビースティ・ボーイズのライブを見ました。その時の彼らはスーツ姿のバンドセット。ギターアンプ・ベースアンプ・ドラムセットが全て透明のアクリル(だと思う)製で、とにかく見た目がクールだったことを先日のことのように思い出します。

キーボードとしてマニー・マークも参加しており、感極まった彼はライブ中キーボードにダイブ。その後、動けなくなったのかスタッフに助け出されていたこと、そしてビースティの3人にはまったく気づかれていなかったことも妙に忘れられない記憶です。

残念ながら2012年(もうそんなに前なのか…)にMCAことアダム・ヤウク氏が亡くなってしまい、今後ライブすることはないとのこと。

彼らの地元であるブルックリンにはアダム・ヤウク公園がつくられ、私が訪ねた2013年ころにはファンからのメッセージが多数残されていました。今はどうなっているのでしょうね。コロナが落ち着いたら再び訪れてみたいと思っています。

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