初めてThe Clash(ザ・クラッシュ)を聴く人におすすめのアルバムとは

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パンクの音楽性を高め、後の音楽に多大な影響を与えたThe Clash(ザ・クラッシュ)。ロックファンはもちろん、音楽ファンであれば避けて通れない偉大なるバンドの1つです。

彼らの名盤と言えば間違いなくLondon Calling(ロンドン・コーリング)なのですが、最初の1枚として聴くのならそれほどおすすめできません。というのも、音楽的に成熟しており、パンクを期待して聴くと肩透かしを食ってしまうからです。

最初に聴くのなら、そしてパンクを期待するのなら1stである「白い暴動」がおすすめ。その魅力や、白い暴動が気に入った方におすすめのアルバムなどをご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。

初めてThe Clash(ザ・クラッシュ)を聴くなら「白い暴動」がおすすめ

「白い暴動」の基本情報

白い暴動はクラッシュの1stアルバムです。リリースされたのは1977年のこと。1stアルバムなだけに、パンクの荒々しさがしっかりと詰まっています。

ちなみにボーカルのジョー・ストラマーは1952年生まれなので、彼が25歳の時のアルバムです。けっこう良い年齢なんですよね。クラッシュがただのパンクバンドで終わらなかったのは、ジョーストラマーに大人の余裕があったからなのかもしれません。

「白い暴動」のおすすめポイント

白い暴動の魅力は当時のパンクバンドらしい、勢いやアティテュードが溢れていること。それでいて幅広い音楽性を感じさせます。そのあたりがクラッシュらしさと言いましょうか。

1曲目のClash City Rockersは驚くほどシンプルなギターリフからスタート。ロックンロール的な要素も見せながら、シンプルなパンクロックで突き進みます。

6曲目のハマースミス宮殿の白人/(White Man) In Hammersmith Palaisでは泣きのイントロからスタートしたと思いきや、スカのリズムとなり、やっぱりどこか泣きのメロディ。

7曲目のLondon’s Burningを経て、最初のピークが8曲目のI Fought the Law。中学生でも理解できるI fought the law and the low won. という歌詞を口ずさんでしまうはず。

ちなみに、アナログですとここがA面の最後。ということで、いったんピークになる曲を持ってきているんでしょうね。なお、超有名曲なので、クラッシュの曲だと思われがちですが、カバー曲です。

「白い暴動」が気に入った人におすすめのアルバム

London Calling(ロンドン・コーリング)

バンドの人気や名声を不動のモノにしたのが、3rdアルバムであるロンドンコーリング。アルバムのジャケットも有名ですね。

パンクバンドとしてスタートした彼らが、レゲエ・スカ・R&B・ポップスなど、さまざまな音楽を貪欲に取り込み、それでいてパンキッシュな心意気は忘れずに作ったアルバムです。

パンクの名盤というよりも、ロックの名盤といった方がしっくりきます。それだけに、クラッシュを初めて聴くなら白い暴動の方が良いかなと思う次第です。

RAMONES(ラモーンズ):ラモーンズの激情

アイコニックなパンクを聴きたい方はラモーンズがおすすめ。76年リリースのデビューアルバムです。

1曲目のブリッツクリーグ・バップから、もう最高。14曲目のToday Your Love, Tomorrow the Worldまで一気に駆け抜けます。ジャケットもカッコ良いですね。

Gang of Four(ギャング・オブ・フォー):Entertainment!(エンターテイメント!)

クラッシュのポストパンク的な部分に惹かれたのならギャング・オブ・フォーを聴いてみてください。暴力的なまでに鋭いギター、ファンク的なリズムなど、唯一無二の存在感を放つバンドです。このアルバムはとにかくキレキレで1曲目のEtherからグイグイと引っ張られます。

ザ・クラッシュをぜひ聴いてみて

以上、クラッシュの1枚目におすすめのアルバム「白い暴動」についての紹介でした。パンクというくくりで語られることが多い彼らですが、その実は幅広い音楽性を持つバンドです。全音楽ファン必聴の名盤をぜひ聴いてみてください。

なお、完全に個人的な余談ですが、2001年にザ・メスカレロスとして来日したジョー・ストラマー。当時の彼女がケータリング(ジュース買ってきたりする雑用)のバイトをしており、ちょっと喋ったそう。「良さげな人だったよ」とのことでした。そんなことをふと思いだしつつ。

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