初めてDavid Bowie(デビット・ボウイ)といえば、ロック界のレジェンド中のレジェンド。音楽ファンであれば、必ず聴いておきたいミュージシャンの1人です。なのですが、デビット・ボウイはとにかく多作。生涯で28枚ものオリジナルアルバムを残しており、どれから聴けば良いの?と悩むこともしばしばです。
また、デビット・ボウイは時代ごとに音楽性を大きく変化させるため、初心者に聴きやすいアルバムもあれば、正直ピンときにくいだろうなというアルバムもあります。
これからデビット・ボウイを聴いてみたいという方におすすめのアルバムは「ジギースターダスト(The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)」です。1枚目としておすすめの理由やどんなアルバムなのかなどについてご紹介していきます。
また、ジギースターダストが気に入った方におすすめのアルバムも紹介しているのであわせてチェックしてみてください。
デビット・ボウイの1枚目ならジギースターダスト
ジギースターダスト の基本情報
多作で知られるデビット・ボウイですが(生涯で28枚ものオリジナルアルバムを発売しています)、ジギースターダストは5枚目のオリジナルアルバムです。宇宙からやってきたという架空のロックスター「ジギー・スターダスト」の物語というコンセプトで作られています。グラムロックを代表する1枚としても有名です。
発売されたのは1972年の6月。ちなみにデビット・ボウイのお誕生日は1947年1月8日なので、25歳の時のアルバムなんですね(そんな若さでよくコレだけの大作を作ったな…)。
オリジナルのアルバムは全11曲入り。なのですが、シングルB面曲やデモをボーナストラックとして加えた16曲入りや、デジタルリマスター版など、さまざまなバージョンが存在しています。
最初にどのバージョンを選ぶべきかは悩ましいところなのですが、オリジナルに近いタイプの方が、長きにわたってこのアルバムを楽しめるような気もしています。リマスター版はギターの音などがクリアでカッコよいのですが、最初に聴くには勿体ないといいましょうか…。
ジギースターダストのおすすめポイント
ボウイはその時々で音楽スタイルを大きく変えるのですが、ジギースターダストの特徴は耽美的なロックといったところ。
とはいえ、ロックバラードのように甘ったるくはありません。過激な演奏というワケではありませんが、異常なまでの情熱がスピーカーを通して伝わってきます。1曲目のFive Yearsから、11曲目のRock’N’Roll Suicideまで、息をつく暇もないほどの緊張感です。
ボウイのボーカルもさることながら、バンド(the Spiders from Mars)の演奏がクールなことも特徴。ギターのミック・ロンソンが有名ですが、ミック・ウッドマンジーのドラムが光っています。
ジギースターダストが気に入った人におすすめのアルバム
Lou Reed(ルー・リード):Transformer(トランスフォーマー)
ジギー・スターダストが気に入った方にまずおすすめしたいのがルー・リードのトランスフォーマー。プロデュースはデビット・ボウイとミック・ロンソンです。ジギー・スターダストのような派手さはないのですが、ルー・リードの美しいメロディと、ジギー・スターダスト以上の狂気がはじけています。
ジャケットからして、かなりヤバい感じですよね。ちなみに裏ジャケはこんな感じ。
やたらナニが大きいマッチョマンと、セクシーな女性(風の男性だったはず)という退廃的なイメージ。ロックファン必聴の名盤です。
Mott the Hoople(モット・ザ・フープル):All the Young Dudes(すべての若き野郎ども)
ジギー・スターダストと共にグラムロックを代表する1枚です。アルバムタイトルにもなっている「すべての若き野郎ども」はデビット・ボウイが提供した曲です。
ジギー・スターダストと比較すると演奏はかなりアグレッシブ。そして、妙なセクシーさがあります。モット・ザ・フープルは後にロンドンで興ったパンクムーブメントにも大きな影響を与えました。
David Bowie(デビット・ボウイ):Aladdin Sane(アラジン・セイン)
ジギー・スターダストに続く、6枚目のオリジナルアルバムです。作成メンバーはほぼ同じなのですが、ピアノが加わったことにより、退廃的で文学的な雰囲気を感じられます。デビット・ボウイのアイコンともいえるアルバムジャケットもポイントです。
デビット・ボウイをぜひ聴いてみて
以上、これからデビット・ボウイを聴いてみたい方におすすめのアルバム、ジギー・スターダストの紹介でした。デビット・ボウイは多作で、アルバムごとに大きく雰囲気を変えるため、どれが一番ボウイらしいとは言えないのですが、聴きやすさで言えばやはりジギー・スターダストがピカイチです。70年代を代表する1枚ですから、全ての音楽ファン必聴です。
最後にちょっとした余談を。2017年には東京にて「DAVID BOWIE is」という大回顧展が行われ、私も訪れました。オリジナルの衣装なども展示されており、ファンとしては感激しっぱなしだったことを覚えています。
そこでふと思ったのが、若いころのデビット・ボウイって相当に華奢だったんだなということ。ボウイの身長は178cmと言われており、どうでも良い情報なのですが、私も同じ178cmです。ちなみに体重は61㎏とかなりのやせ型なのですが、それでも「コレは着れないな…」と思ったので。
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