初めて「くるり」を聴く人におすすめのアルバムは「TEAM ROCK」

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90年代後半から活動を開始し、いまだに第一線をひた走る「くるり」。美しく重厚なメロディをさまざまな音楽性で表現する、唯一無二のバンドです。

音楽ファンとしては聴き逃せない重要バンドの1つですが、「くるり」は活動期間が長く、当然のように沢山のアルバムをリリースしているため、どれから聴きはじめればよいのか悩んでしまうこともしばしば。

本記事では、「くるり」入門におすすめの「TEAM ROCK」について、その魅力や聴きどころをご紹介していきます。

「くるり」の1枚目なら名盤TEAM ROCKがおすすめ

TEAM ROCKの基本情報

TEAM ROCKは「くるり」3枚目のアルバムです。リリースされたのは2001年のこと。バンドのフロントマンである岸田繁は1976年生まれなので、彼が25歳くらいの時(若いな)のアルバムです。

前回の図鑑も高く評価されていましたが、本作のヒットによって「くるり」の人気は不動のモノとなりました。

図鑑が荒々しいロックを聴かせていたのに対し、TEAM ROCKは余裕があるというか、良い意味でメジャーな感じがあります。それゆえに聴きやすく、また「くるり」らしさが存分に感じられるので、1枚目におすすめというワケです。

TEAM ROCKのおすすめポイント

TEAM ROCK(アルバム名)のスタートを飾るのはTEAM ROCK(曲名)です。ラップ調の謎の曲調(ピアノなどの楽器も変な感じ)で頭に大量の「?」が浮かんだところで、2曲目の「ワンダーフォーゲル」に突入。

イントロの鋭いギターと打ち込みのリズム、「くるり」らしい素敵なメロディが混然一体となって迫ってきます。

このエレクトロニカ的アプローチって、この当時凄く流行ってたんですよね。スーパーカーの「Futurama」とか。

なおシングル盤の「ワンダーフォーゲル」の2曲目は隠れた名曲「サマースナイパー」です。シングルB面のコンピ盤「僕の住んでいた街」に収録されているので、ぜひチェックしてみてください。

マイブラのパクリなのか、リスペクトなのかといった3曲目や、爽やかロックチューン「愛なき世界」。ジョン・デンバーのパクリなのかオマージュなのかといった6曲目、くるりらしいおふざけ的要素の強い、けど勢いがあってカッコイイ「トレイン・ロック・フェスティバル」を経て、アルバムは名曲「ばらの花」へとなだれ込みます。

スーパーカーのフルカワミキをゲストボーカルに向かえた、なんともかわいくて美しい名曲です。イントロのギターからもうグッときます。

アルバムの最後を飾るのはやはり名曲「リバー」です。牧歌的なメロディと骨太な演奏で「あぁ、名盤だった」という余韻をのこしてくれます。

TEAM ROCKが気に入った人におすすめのアルバム

くるり:THE WORLD IS MINE

TEAM ROCKが気に入った方におすすめのアルバムはTHE WORLD IS MINEです。くるり4作目のアルバムで、基本的な雰囲気はTEAM ROCK同様で、エレクトロニカ的アプローチの名曲「WORLD’S END SUPERNOVA」などが含まれています。

本作よりギターに大村達身が加入。2001年のフジロックには4人で出ていたように記憶しています。

何かの曲のギターソロ。ライトハンドを駆使した猛烈なテクでギター(フライングVだったかな)を弾いて「どうだっ!」みたいな感じで岸田側を振り向いた大村達身。一方の岸田は自分の世界に浸ってギターを弾いておりまったく気づいていなかった風景を何となく思い出します。

まあ、いかんせん昔の記憶なので、年代が間違っているかもしれません。そのあたりはご了承ください。

SUPERCAR(スーパーカー):Futurama(フューチュラマ)

ワンダーフォーゲルなどのエレクトロニカ的アプローチが気に入った方におすすめなのが、スーパーカーの名盤「Futurama」です。ギターロックバンドだった彼らが打ち込みバンドに変貌した1枚。当時(2000年頃)の音楽に大きな影響を与えました。

ANN ARBOR(アンアーバー):I HAVE

「くるり」の名曲「東京」誕生にに少なからず影響を与えたというアンアーバー。妙にポップでカワイイアルバムです。

アルバムをリリースしているのはシュガーフィールズ(原朋信)のカフェオレーベル。東京都足立区綾瀬にあるカフェオレーベルのスタジオは「くるり」が東京を録音した場所です。

伝え聞いた話だと「フジロックの会場で知り合った原朋信とくるりメンバーが、誘われるがままに東京を訪れ、そこで原がリリースしたばかりの本アルバムをくるりメンバーに聴かせた」とかだったような。まあ昔の記憶なので曖昧ですが…。

正直このアルバムを持っている人はほとんどいないと思いますし、聴くチャンスもそれほど多くないかと思いますが(たぶんサブスクで聴けるところは無いと思う)、私は大好き。ポップでキュートで、なんだか不思議な1枚。気になった方は手に入るウチに手に入れておくことをおすすめします。

なお、セカンドアルバム「ぼくはみえはりだ」も名盤なので、せっかくならばセットで手に入れてみてください。

「くるり」をぜひ聴いてみて

以上、「くるり」を初めて聴く人におすすめの名盤「TEAM ROCK」のご紹介でした。美しいメロディと最高のアレンジ、そして確かな演奏力で音楽ファンを魅了してやまない「くるり」。まだ聴いたことが無い方はぜひこの機会に聴いてみてください。音楽好きであれば、グッと心をつかまれること間違いなしです。

最後に「くるり」にまつわる思い出をちょろちょろと。くるりを始めて聴いたのは当時スペシャでよくかかっていた「青い空」だったかと思います。

このプロモビデオに出ているメンバーが気持ち悪い雰囲気ムンムンで「こりゃないな」と思ったモノです。ですが、今回紹介したTEAM ROCKを聴いてイヤなイメージは完全に払拭。一気に引き込まれました。

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